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賢い患者道。米順医療統計情報クリニック

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がん予防医学ncer preventive medicine Cancer Prevensti


 

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がん予防、再発予防の重要性
Importance of Cancer preventive medicine


1981年にがんが日本人死亡原因一位となって以来、その割合は年々増え続け、最新厚生労働省の統計では、平成21年度で、悪性新生物による死亡者は344,105人、これは、10万人当たり273.5人で、全体の30.1%を占めています。この状況を改善すべく、そして最終的には人類の夢であるがん撲滅に向けて、がんの早期発見、早期治療は色々なところで繰り返し述べられていますが、がんの予防に関しては、語られることも少なく、またその情報が十分とは言えません。しかし、予防に勝る治療はありません。そこでがん予防を中心とした情報提供の場が必須ではないでしょうか。

確かに、がんの撲滅に向けて、がん患者罹患数とがんによる死亡数を減らすべく、早期発見と治療に重点を置き、健康診断などでさまざまながん検診が行われ、受診率を高める努力がなされています。そして、発見後のがんの治療は、三大治療、すなわち外科手術、放射線治療、化学療法が標準治療として行われ、外科手術の進化と早期発見の術の進化により独立行政法人国立がん研究センターデータ下図1にありますように、5年生存率は年々改善されています。

図1 5年生存率の推移 国立がん研究センター



さらに、がんの原因の追及とそれに基づいた根本的な治療の開発の研究も盛んになされており、近年は分子標的剤と免疫療法に重きが置かれその発展に日々多大な努力が注がれており、その成果も徐々にではありますが、見えてきています。

しかし、国立研究開発法人国立がん研究センターが発表している下図2の資料を見てもわかりますように、がんの罹患率、死亡率とも人口構成の高齢化を考えたとしても大きな改善がみられないのも事実です。


図2 2015年発表のがん罹患数、死亡数推移 国立がん研究センター


 
そして、標準治療では治癒することの難しい患者の存在のすることも否定できないところであり、特に末期がんといわれる患者は西洋医学では有効な治療法が存在せず、代替え医療等に救いを求めているのも事実です。このような患者をがん難民と呼び、日本医療政策機構 医療政策
Vol5 がん患者会調査報告によると、日本のがん患者128万人の内、何とその53%に当たる、68万人ががん難民と推定しています。そして残念ながら、このがん難民の数も大きく減っているわけではありません。

また、2014年の総医療費は40兆円を超え、これは一人当たり、31.4万円に相当します。医療費の抑制は緊急の課題であり、死亡原因の30%を占めるがんの対策は急務と考えられます。がんの撲滅のために、がんの治療方法、早期発見方法の進歩も確かに大変大切ですが、もう一つ忘れてならないのは、がんに罹らないようにするにはどうすればよいのか、がんの予防をするにはどうすればよいかではないでしょうか。

がんを予防するにはどのようにすればよいでしょうか。それには、まずがん罹患の要因を理解する必要があります。がんの原因は、現在わかっている限りでは、がん遺伝子、がん抑制遺伝子などの遺伝子、ピロリ菌などの感染症、発がん物質、タバコ、お酒、放射線、電磁波、などそしてストレスです。そこで、現在多くの研究がストレス以外の要因の発がんへの影響に対してなされ、予防のための生活改善が主な医療機関によるがん予防のアドバイスとなっています。これは、ストレスに関しては西洋医学的にはその影響を科学的に調べることが難しいこともあり、その発がんへの影響は現在まだはっきりしていないことに起因しています。

実際、健康医療開発機構では、がん予防を推進すべくさまざまな講習会などを開催していますが、残念ながら西洋医学に限られており、またストレスの影響を考慮しているわけではなく、成果が大きく出ているとはいえない状況ではないでしょうか。そこで、現状では、検査の充実による早期発見で代用されようとしています。しかし、本来早期発見と予防とは別物であり、がんの予防をいろいろな面から考えることが必須ではないでしょうか。

がんの予防の重要性を広め、これを推進するには、まずは西洋医学に限らないがんの予防に関する全体的な情報提供が必須であり、しかも早期に実施される必要があります。分子生物学が発展する前の1970年以前にはストレスと癌の関係の研究が盛んになされていました。例えば19世紀の終わりごろスノー氏がロンドンがんセンターで扱った250名のがん患者を調査し、“すべての形態のがんの発病原因のうち、精神的要素が一番強力であると考えられる。そのうち精神の混乱が最大で、心身を消耗する貧困、労苦がつづく”と報告しています。このようなストレスが大きな原因であるとの研究は多く存在し、現状の西洋医学を超えた範囲にもがんを予防できる可能性が存在していると考えられます。そこで、がん予防に関して、西洋医学だけに限らず、ストレスを含んだあらゆる情報を集め、その方法の実行をサポートするがんの予防、がん再発予防(三次予防)に特化した情報の提供が急務ではないでしょうか。そして、がん予防の重要性を説き、広め、認識度を上げていくことが結局は、がん罹患率の低下、医療費の抑制、さらには究極の目標であるがん撲滅に大きく貢献すると考えられます。

これは、決してがんの西洋医学の必要性を否定するものでもなく、がんの検診の有効性を否定するものでもありません。早期発見出来た場合は、がんの除去手術、その後の生存率を考えると大変有効な手段であることに間違いありません。そして、ピロリ菌やペプシノーゲンの組み合わせのABC法の胃がんのリスク検診など検診方法の発展にも目覚ましい進歩があることも事実であります。

しかし、福島原発の東電吉田元所長の経過を見ると現在わかっている以上にストレスに大きな原因があると推測することが妥当ではないでしょうか。実際、非常に大きなストレス、例えば配偶者の死、失職、大きなけがなど生活環境が大きく変化したことによるストレスを経験するとその半年から2年でがんになる確率がかなり高くなるとの報告、例えば19世紀の終わりにジェームス・パジュー氏が、外科病理学の中で、“強度の不安や失望などを体験した後に、急速にがん細胞が成長したり、増殖したりする例があまりにも多い”など多くの報告がなされています。

動物は、見知らぬものに遭遇した時、その反応は基本的に二つに分類されます。戦闘態勢を取るか隠れてひっそりするかです。それぞれの瞬間的な判断のもと、脳下垂体などからホルモンが分泌されそのどちらかの態勢となります。しかし、人間社会ではこのような行動を取ることが出来ない場合がほとんどです。これは体の反応と、実際の行動が一致しないことにより様々なストレスを感じることになります。そしてそのストレスは蓄積していき蓄積量が大きくなれば同様にがんになる確率を高めることになります。

ストレスはうまく処理することが出来れば決して恐れるものではありません。適切に受けたストレス、特に大きなストレスと慢性ストレスを処理すればがんの発病へとつながる確率を高めるわけではありません。しかし、現状では、その事実の認識度も低く、ストレスを処理する方法も広まっているわけでなく、十分なケアがなされているとは考えにくい状態です。

このようにストレスを低下させがんのリスクを減らす努力が広まらない大きな原因は、どのようなストレスが発がんにどの程度関連しているのか、またそのストレスをどのように解消すればよいのか、などのがん予防、及びがんの再発予防に関する情報が不足していること、またその認識が広まっていないこと、その手助けをする場所が存在しないこと。これらが大きな一因であると考えられます。さらに、実際に自身がどの程度がん罹患のリスクを持っているかを認識できないことによる危機感の不足なのではないでしょうか。

そこで、まずはがんの予防、再発予防とストレスとの関係、ストレスの解消方法などを中心に、様々ながん予防に関する総合的なポータルサイトを作成し、正確な情報、総合的な情報、具体的な情報、そして適切な方法の選択、実行のお手伝いを目指すことに大きな意義があると考えられます。さらに、自身の現在の健康状態がどの程度がん罹患のリスクを含んでいるのかを適切に判断できる情報を与えることが大切ではないでしょうか。このような総合的にがん予防に関する情報を提供できる場が存在すればそれを起点として講習会の開催し、関心のある人々の集まりの場を提供するなどにより、予防の重要性を世の中に広め、さらに、さまざまがん予防の手段を構築することが可能となり、人類の夢であるがん撲滅に向けた大きな手助けになると考えられます。福島原発の影響で、甲状腺がんとくに子供の甲状腺がんの急増を心配する声も上がっている中、特にストレス障害に対する早急な対処が必要であると考えます。



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